2024年12月28日土曜日

Bose QuietComfort Ultra Headphones

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Bose QuietComfort Ultra Earbudsを買って性能的には満足しているのだが、ネックになったのは連続使用可能時間だった。一応最長6時間という事になっているが、ノイズキャンセリングによって若干短くなるのか6時間はまず持たない。短時間の充電で2時間とか使える様になるらしいが、連続使用時間が短いのはやはりネックなんだな、というのを実感した。


で、結局色々色々色々悩んでた。ヘッドフォンに5万も出したのは生まれて初めてだ。今までは高くても2万ぐらいのしか買った事が無い。届いて開けてみたらやや大きなポーチが出てきた。折り畳みで収容するケースらしい。充電用ケーブルも中に入っている。見た目は安っぽいとは思わないが、何も告げられずに値段を聞かれたら2万ちょっとぐらいに感じそう。高級感は無い。充電してからBoseアプリで接続し、ファームウェアを確認したがバージョンアップしておらず。被ってみるが不安だった装着感はそうでもなく、軽くすぽっと耳を包む感じ。頭の圧迫感もそうでもない。この辺個人差があるので実物でチェックした方が安心だと思う。折り畳み時には指を容易に挟む事が出来るので寝ぼけて行わない必要がある。軽く挟んでも結構痛い。


モードはEarbudsと同じ、Off、Quiet、Away、Immersionの組合せ。差があるのは確かだがそれほど大きな差は感じない。Immersionはテスト用アプリでは「スゲー」と思うが対応したコンテンツを私は持っていないのでもっぱらQuietしか使っていない。まぁこれ目的なので性能には満足している。ホワイトノイズはEarbudsと同じぐらいか、僅かに低い。真夏とかになると蒸し暑さはどうなるのだろう。経験してみないとこればっかりわからない。そもそもヘッドフォン自体使うのが数十年(簡易的なヘッドセットとかを除けば)ぶりなのでわかっていない。


最長24時間(その分、バッテリーの充電時間も相当長い。)なので使用時間についてはちゃんと充電さえ行っておけば不安無く使えると思う。数時間装着していても頭が痛くなる事も無く、ずり落ちる事も無い。ただ、形状的に頭の頂点で支えるのを前提としているので、後ろ掛けとかには出来ない。有線で使用できるらしいがまだ試していない。

Bose QuietComfort Ultra Earbuds

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今までBose QuietComfort 20(これは有線式のイアフォン)を使ってきた。2015年ぐらいに発売なのだそうで、もう9年近く使ってきたのか。一度ケーブルを断線させて(私の収納の仕方が悪かった)修理して、飛行機の移動時に愛用していたのだがスイッチが駄目になった。ちゃんと電源をOffに出来ない。使用時に充電切れして初めてそれに気が付いた。


後継機を探したが、今は完全ワイアレスの時代でもうネックバンド形式すらろくに存在しない(中古とか並行輸入品はあるようだがそんなギャンブルは避けたい)ので色々悩んだ結果ノイズキャンセリング機能を優先してBoseの新作…と書いても多分年内には新しいの出そうだけどQuietComfort Ultra Earbudsを選んだ。安売りになっていて大体3万ぐらいだ。


この手の完全ワイアレスの面倒な点は買ったらまずアップデートが必要な所。途中AnkerのSoundcore Liberty 3 Proというのを買ったが(他にも2点ぐらい買った)…まぁ大概な代物でカナル型イアフォンを耳に突っ込むのと何が違うのかわからないノイズキャンセリング性能。大して使っていないのに1年ちょっとで壊れた。Ankerの充電器とかは性能が良いものの、褒める点は箱が恐ろしく豪華だった事ぐらいだ。これもあって完全ワイアレスに抵抗があったのは事実。ああ、アップデートするにはアプリをインストールして尚且つユーザー登録も必要だ。Boseもアプリは必要だったものの、ユーザー登録は不要だったのでその点は楽だった。


他のメーカーで悩まなかったのかというと、SonyとAppleは悩んだ。WI-C400というネックバンドのワイアレスはノイズキャンセリングは無い物の使い勝手は良かった。音質とか評判良く無かったらしいが私は最低限満たしてくれれば気にしない方なので…WI-1000XM2とかどうかな、とか思ったものの、4年前の商品で3.5万ってのは抵抗があった。WF-1000XM5はノイズキャンセリング性能に不安があったので見送り。Appleは評判良いんだろうけど、あれだ。良く落ちてるんだよ、道端とか駅のプラットホームとかに(笑)実際目の前で落ちるのも見たりとかで私の様な小心者は3万以上をすぐ無くなるものにポンとは金を出せない。で、延々悩んだ結果元々飛行機のノイズキャンセリング発祥のBoseを選んだ。


箱は驚くほど安っぽく、正直イアフォンが入っているケースもちゃちい。何を考えてそうなっているのかわからないが、底が丸いので立ちもしない。で、iPadに接続してアップデート。結構時間が掛かる、大体30分ぐらいか?それから試してみての結果。

  • ノイズキャンセリングは従来品(20)と同等以上
  • アクティブになった時に音がするのがわかりやすい
  • 機能は何が有効になっているのかさっぱりわからない(アプリ前提過ぎる)
  • 意外なほどしっかりと耳に収まる(これは個人差がありそうだ)
  • 小型の都合か充電はあまり持たず国際線とかには向かない(4~6時間)
  • Dolby AtmosはDolbyのサイトでなら体感可能…まぁそれ以上の意味は感じない

ノイズキャンセリング目当てなら期待は裏切らないと思う。ただ、バッテリーの持ちが6時間なので長距離の人は別な機種を用意するとか必要になりそうだ。そう考えると10時間以上使えたQuietComfort 20は良かったんだねぇ…。デザイン?他の完全ワイアレスよりは不格好で大きいかも知れないが本当に落とすの怖いんだよ。だから私にはこういうの需要がある。あのポロポロ落としている人達はみんな裕福なのだな。私なら3ヶ月ぐらい黄昏ると思うよ。3万もするの落としたら。まぁ携帯が落ちてるぐらいだし今の人の値段の感覚って違うのかも知れないが。


ノイズキャンセリングの性能としては窓を開けて交通音が聞こえる状態でイアフォンを装着すると完全に交通音は消える。ホワイトノイズともう1種類のノイズが聞こえる。音が流れるともう1種類のノイズは聞き取れなくなる。ホワイトノイズは若干弱まるが圧迫感は完全に消える事は無い。これがノイズキャンセリングからなのか、完全ワイアレスだからなのかはわからない。大丈夫な人もいるだろうけど、これは無理って人も居るんじゃないだろうか。とはいえ、飛行機で移動時にノイズキャンセリングがあると到着時の疲れが大幅に減るのは本当。前は到着時に結構な疲れを感じていたのだがノイズキャンセリングを使用する様になってから到着後すぐに行動可能になる。これは大きい。ノイズキャンセリングは完全に音を消し去る訳では無く、人の声も微かに聞こえる。ただ、飛行機のノイズ軽減発祥なだけあり、飛行機で発生する轟音が1割以下まで減少するのは本当に凄い。昔はこの拷問が早く終わる事だけを願っていたが今では退屈でタブレットを使って映画まで見たりする。


飛行機を使う人にはこのイアフォンおすすめ。普通に外で使うのは個人的には危険だと思う。外部の音が聞こえなくなるから。で、今まで飛行機内はずっとBose QuietComfort 20を使っていたんだけど、最初に言った様に電源スイッチ周りが壊れてきてQuietComfort Ultra Earbudsを使ってみた。技術ってのは進化してるんだな…とすぐにわかるぐらいノイズキャンセリングの力が違う。前は微かに「…ゴー…」っていう飛行機の音が聞こえていた。もちろんはずしたら「ゴォオオオッーーー!!!!!!」ってとんでもない音がするからあれでも本当に助かる。Ultra Earbudsだと「…ピィー…」ぐらいしか聞こえない。家に居る時とそんなに変わらない。イアフォンから音が出ている時は外の音は飛行機のアナウンス「当機はこれより…」みたいのはちゃんと聞こえる。使える時間に限度があるので、海外とか長距離飛行機に乗る人には時間が不足しているからプランBみたいのが必要そう。ただホワイトノイズが本当に無理って人もいるそうなのでこの辺は本当に人それぞれと言うしかない。そういやBoseのノイズキャンセリングは轟音に良く効くのか、PCのファンが負荷で轟音が鳴っていてもノイズキャンセリングで全然聞こえない。PCのファンを轟音で良く鳴らす人にも需要がありそうだ。

2024年4月14日日曜日

RRR


RRR Trailer (Telugu) - NTR, Ram Charan, Ajay Devgn, Alia Bhatt | SS Rajamouli | 25th March 2022

予告、結構昔の映画予告並に中身に触れてるんで観る気があったら見ない方がいいかも…その気があって観てない人なんてもういないか。


ネタバレあるよ。


見よう見ようと思っていたが、中々見る機会に恵まれず、ようやく観た。とても面白かった。メディアで見たいが残念ながらストリーミングのみだ。鄭問の漫画を実写にしたような強烈な絵作りで、3時間近いのに長いとかタルい、とか感じさせないのは凄い。普通の映画なら退屈な場面でも勇壮な曲が掛かり、しかもシーンはテンポよく進むので飽きない。バーフバリの時よりはカットが洗練されているので、「え?」と思う事も少ない。(バーフバリ完全版だと違うのかも知れないが見た事無いのでわからない)


バーフバリは全編である伝説誕生の前半部分が面白く、伝説誕生後半と王の凱旋は余り刺さらなかったのだが、RRRはそれぐらいの長さをコンスタントに纏め、


Interval(ドカーンと効果音付き)


で繋いだ。インドでは実際に休憩が入るらしいが(昔、入れなきゃならないみたいなルールがあると読んだが本当かは知らない。ムトゥでは馬車のシーン後が休憩だったそうだ)日本ではそのまま続くので少し驚いた。香港映画のアクションシーンに我々が慣れてしまった様に、インド映画(RRRはテルグ語圏でトリウッドってのになるらしい。ボリウッドとか沢山のウッドがあり、特色が違うのだそうだ)にもいつか慣れるんだろうか?まぁそんなに本数見てる訳じゃないから慣れるとしてももっと先の話なんだろうけど。出てくる男性俳優はほぼ全員濃い顔に髭。主役の二人はわかるとして、他は結構見分けがきつかった。アジャイ・デーヴガン(ラーマの父親役)はSinghamを何度も見てるから見分けがついた。というか出演しているのを知らなかったので驚いた。


柳下毅一郎がレビューでこんな感じで説明していた(以下私の記憶であり、正確ではない)「アクションシーンに感情が乗っている。MCUのビッグCGバトルには感情が無い。CGバトル自体が問題ではなく、アクションシーンに感情が乗っていない事が問題なのだ。」これにはCGシーンへの発注がかなり前倒し(脚本が完成する前に発注しなければならない。これはAAAのゲームとかも同じだ)しなければならず、戦う事は決まっているが観客に何故戦わねばならないのかが伝わらない。という問題を生んでいるのだそうだ。


思い返してみると、確かに面白かったアクション映画はアクションシーンに感情が乗っていた。B級映画では大体がそうなっていない(故に記憶に残らないのが多くなる)、確かに…あとRRRのアクションシーンを見ていて思ったのは、ともかく無理にでも繋げてドンドカドンドカ音楽を流し途切れないようにして二人のアクションを笑ってしまう時があるぐらい強引に続ける。一方が投げ飛ばした相手をもう一方が弓で射貫くとか。なんというか良く出来たベルトスクロールアクションゲーム的な印象を受けた。


海外のレビューを見ていると「MCUやDCは彼等から学ぶ必要があるだろう」的なのが散見されたが、どうかなぁ…難しいんじゃないの?その国の映画製作システムみたいのって今でも強固にあるし、この脚本だと通らないと思うし。多分アメリカでこの脚本でやったらラブロマンスはもっと入るだろうし、叙情的な場面も増えるだろう。敵には事情が語られるだろうしでこんなストレートな作品にはならないと思う。バーフバリよりも更にストレートな作品だよね、これ。


で、見終わってレビューとか読んだり聴いたりしていて驚いたのが、鞭打ちのシーン


「民衆の力で平和的解決もあるという描写をしていながら最後暴力で解決したのがモヤモヤする」


あれだ、最近多いね、この「もやもや」の人達。私はこういう人達が凄いToxicに感じる。はっきり言えばいいじゃない、気に入らないって。気に入らないって言ったら角が立つから「もやもやする」って表現するの?そもそもビームは初めから平和的解決なんて目指していないじゃない。あとちゃんと場面見てたのか凄い疑問なんだよ。あれってテルグ語と多分ヒンディ語なんだろ?(必ず2回言ってるだろ)ラーマが驚いたのはそういう事じゃない。そもそもラーマが目指していたのは自分達の氏族だけでの解決だった。だが様々な民族や言語の人達(「もやもや」の人達はご存じない…とは思いたく無いが現在のインドは多民族多言語多宗教の国家である)が同じ想いを持っているのに「目を見開かれた」のであって…この映画に限らないが「気に食わない」のを「もやもや」って言ったからって何も解決なんかしない。自分が勝手に思い描いていた思想と異なるからって「もやもや」の名の下に陰謀論みたいのを捲し立てるのはなぁ…。こういう人達はアレか?ドラゴン怒りの鉄拳でも「殴り込みに行かずにとことん話し合うべきだった」とか言うの?

2023年12月7日木曜日

ナポレオン(2023年)

 首都圏では知らないが、地方では公開初週にも関わらず入りはイマイチ。

点数付けるなら6/10かな…。


ネタバレあるよ。

で、ネタバレといえばナポレオンはワーテルローで負けます、みたいのが「ネタバレだ!」とか言う奴がいるらしい。マジか。


褒める所


衣装!衣装は素晴らしかった。こういうの雑な映画は沢山あるが衣装が見たいなら一見の価値あり。

以上!


以下愚痴です!


駄作ではもちろん無いのだが、他に褒める所はありません。戦闘シーンは総じてアホみたいで…いや意図的にそうしているのかも知れないけど戦闘シーン見たかったら1970年のワーテルローで足ります。この作品ならではってのは無いね。山場はアウステルリッツ(いや、本当にここがこの映画の山場)なんだけど、あのシーンは誇張とすら言えないような場面で…いやもちろん意図的に映画的にしてるんだろうけど、まぁあれだ。映画的にも戦闘シーンはクソだな。プライベートライアン症候群みたいな、リドリー・スコットの演出としては溜息しか出ない…グラディエーターのゲルマン遠征の乱戦になる「まで」の演出は素晴らしかった。ナポレオンではあの「乱戦」を連発する。


戦闘シーンがアホみたいと書いたがともかくメリハリが無い。バリー・リンドンの方が数倍マシですよ。何があった?というか観ていて本当にわからなかったのだがリドリー・スコットは何を撮りたかったんだろう。「ナポレオン 英雄か怪物か」とか「ナポレオン 愛の手紙」とかにした方が良かったんじゃないの?この内容で「ナポレオン」だけで通すのはなぁ…凄いぼやけた作品ですよこれ。


これは言ってもしょうがない所だが全編ほんの一部を除いて英語で喋る。なのに突然外交官二人が何語かに変わる(突然英語字幕が出る)のに声を潜めて喋っているのでイマイチ何語かはっきりしなかった。ラテン語とか?


イベントの中身はどうあれタイムラインは事実なので観ていて別に盛り上がる事も無い。アウステルリッツがアレなので盛り上がらないんだよ!タイムライン以外はまぁ意図的なんだろうが全然史実と違う。トゥーロンももちろんあんな風雲たけし城みたいな代物では無いので。じゃあアルコレ橋とか入れてもいいのでは?英雄か怪物かってどっちでも無い。ただの男だった、とでもしたいのかも知れないが才能があったのは間違いなく事実である。諸国民の戦いとかを調べれば良く分かる話だ。


ホアキン・フェニックスの演技に問題は無いのだが、最初っから「ナポレオン」状態で現れる。トゥーロンの時24歳。無理があるだろ。で、中盤ジョセフィーヌに「太った」とか言われるが…いやぁちょっとは衣装で太ったけど誤差みたいなもんで…。


映画で戴冠式の衣装見ていて、神戸でレプリカを見たのを思い出した。あれ素晴らしかった。撮影禁止だったので私の手元には何も残っていないが、今もあるのならもう一度見に行きたい。30キロぐらいあるんでしたっけ?


途中でも出てきたのかも知れないがサインのシーンでダヴーが映ってるのが良かった。他の将軍達は誰が誰だからわからなかった。スタッフロール中は苦虫噛み締めていてちゃんと見てなかった。まぁ二度と観ないからここらで終わり。

2023年6月20日火曜日

スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース

観て損って事は無い。

劇場で見る価値のある映像であるのは間違いない。

次回作来たら見に行く。


で、こっからネタバレあり。

あと、多分文句ばっかり言ってるだろう。


・良い点


 映像的には前作からかなりの時間が経過したので、技術的に相当な進化したの感じられると思う。また、アクションシーンによっては観ていて快感を感じられる部分もある。


・もったりした序盤


 スパイダー人生には問題があります。というのを二人分描くので「またそれ見せられるのかよ…」という気分になる。じっくり描きたい、というのはわからんでもないのだが、「んー…」という気分の状態でコメディシーンだされて笑えますか?と言われると真顔で無理だと言う。ケーキのくだりとか本当に冗長。


・軸がぶれまくる脚本


 前作ではモラレスを軸に描いて成功していたと思うのだが、正直観ていて今回の二人主人公でどちらも感情移入する気にならない。MCUにおける「主人公は人間的に成長しない問題」というのがあるそうだが、スパイダー人生には問題がありますってのは今更な気がする…ああ、初見の人向けの情報ではあるのか。ただ、そうだとしたら描写が不足しているし、知ってる人には「それ先週シンプソンズで見た」でしか無いのでダルい。


 あと、私としては恋愛要素は蛇足感が強かった。二人で「Friend」って言って終わった訳じゃないですか。それで良くないか?友人と上手く行っていないのがまるで恋愛が原因です、みたいな感じになってしまってる。


・スパイダーヴァース


 スパイダーヴァースについて説明が行われる。「はぁ…そうですか」としか思わない。見ていてわからなかったのだが、別なアース?で過ごしたら、同じだけ他のアース?でも同じだけ時間が過ぎるの?まぁそうじゃないとなんとかポイント?でも分岐がどうの、な訳ですが、その説明聞いていて「それって統計のバミューダトライアングルじゃないの?」という感じで…


 スパイダーマン2099のいる世界は2099年なんだろ?で、ノワールは1930年代ぐらいか?

まぁ時間が彼の言う通りに流れるとして、じゃあ全てのヴァースはスパイダーマン中心に流れる訳?まぁお祭りだからと言われればそうなんだろうが、次元をあれだけ移動できるのに、時間は移動できないのか?

というか、だとしたら分岐点であるなんとかポイントを達成しないとどこかのヴァースが崩壊する。というのが実証されない訳だよね?あくまでも、「そうであるのかも知れない」ってレベルだろ。あくまでも2099といるAI?が予測した話でしかない。つーかマイルスの予測は無いのかよ(笑)


 色々話のが進むのはいいとして、全然中心となる軸が無い。軸となる3人、マイルス、グウェン、ミゲル(2099)が揃って適当な事をやっている内にどんどん話がややこしくなってゆく。ストーリーはかなり漠然とした印象(その割に妙に長い)を受けた。


 あとこれが凄い気になった…まぁお祭りだからこれでいいのかも知れないけどさ、他のその他大勢のスパイダーマンも色々な背景があるんでしょ?カノンを達成してスパイダーマンである現在に至る、という。これ扱いが完全にその他大勢じゃないですか。スパイダー感覚とかどうなってんの?スパイダーマンにはスパイダー感覚が働かないって話は無いですよね?前作でも働いていたし。結構あのドタバタが売りだったんだと思うんだよ、トレイラーで見ても。あれじゃ使い捨ての戦闘員じゃないの。


 ああ、そうだ疑問だったのは、2099は何故スパイダーマンを集めてるの?ヴァースを崩壊させないためなのか?つーかあんな事をして集めていたら、それが因果を崩壊させる因子にならないの?プレヒストリースパイダーマン(そんなのいるか知らないが、時間が関係無いのならいたっていい訳だ)みたいのがいたとして、そいつにギズモ(でしたっけ?)与えたらヴァースに影響しないのか?


・映像技術

 で、映像技術の話。前作ではコミックの中の世界みたいでまぁ本当に驚いたよ。80年代チックなのか?もっと前?絵柄的には80年代後半ぐらい?詳しくないのでその辺良く分からんのですが、今作のグウェンの世界って非常にイラスト的というか、90年代チックな感じ。凄いのはわかるんだけど、正直に言うとすごいCGっぽく感じる。で、3DCGを加工して作ってる訳だが新鮮さを感じない。近似値って感じで。技術的には凄い進化してるな、と思うんですよ。ただ、マイルスの世界も技術が上がった事で特に背景がすごい実写っぽくなった。あんまり意味無いですよね、これ?


 前作は狂気とも言えるフレームレートすら違うという地下以降に増えた仲間が「それぞれが異次元から来た」ってのが一目瞭然だった。今作でも2D風、鉛筆画風とか手間がかかってるのはわかるんですが、インパクトがほとんど無い。ゲームのが登場してます?いや、そういうトリビア的なのはトリビアとしてやってくれ…「ほら!?みましたか?トリビアですよ!」って出されても「はぁそうっすね」としか。いや、多分話が盛り上がってたら楽しめたんだろうよ、そういうシーンも。でも今作はそうじゃなかった。


 アクションシーンの幾つかは素晴らしかった。特にスピード感のある場面構成が。ただ、目玉シーンの大半は「それさっきもやりませんでしたっけ?」みたいのが多くて、見ていて快感が続かない。


 まぁそれでも見て損した!とは全く思わない。見ないで悶々とするよりは見てすっきりしたよ。次も見ると思う。前作は素晴らしかったし、未だに見る事がある。今作は…んー、メディアはどうするかね。でも今回吹替で見たから原語で見てみたい気がする。まぁ多分買うのだろう。

2023年6月17日土曜日

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3

最終作だと言うので結局観に行った。

結論から言えば満足出来た作品だった。


ネタバレがあると思う。多分。



1作目を10点としたら、2作目が2点、3作目は7点ぐらいだ。

3作目は2作目よりは圧倒的にマシだ。ただ、3作目に1作目を越える部分というのは全く無い。

なので「1作目越えを期待するなら観に行かない」ってのも十分選択肢に入るだろう。


。2も酷かったが、3も同じぐらい酷い。ただダラダラと歌が流れるだけ。スクリーン見てて思う。「歌の字幕を出さなきゃならんのって根本的に駄目なのでは?」これっていきなり初回で見ている時に副音声が流れているようなもんだろ。

「歌は世につれ世は歌につれ…今夜も歌っていただきましょう、アースウインドアンドフアイアーで、リーズン!」みたいなベタベタな感じだったよ。これで歌で映画が盛り上がれば私だってそんなに頭に来ないよ。でもさ、2もそうだけど歌掛かっても全然盛り上がらないんだよ。インストのパワーの無さは驚くべき事で、例の「パーパパパ・パー」は1の曲だしなぁ。まぁあれは名曲だなぁ。MCUの中でも1番の名曲だと思うよ。


特にエゴの中(上はそうでもない)がとてもつまらない絵だった2に比べ、3はそこそこ解放感があり、あの良く分からない(MCUをきちんと見ていないからか?)キャプテンハーロックの本拠地みたいの以外は良かった。独特の60年代SFみたいな質感と色は他の映画では中々見られないカラフルさ。とりあえず暗くしてテクスチャ貼りまくればいいんだろ?的な退屈なSF描写と真逆でこれは見る価値があったと思う。


アクションはまぁまぁ。あの回廊のワンカット(まぁ実際にはワンカットでは当然無い訳ですが)は正直私はピンと来なかった。あと、お前また凍るのかよ、と、また宇宙装備使わねぇのかよ、と。私は思うよ、正直あそこで「え?また凍るの?」と観客が想った瞬間に耳の後ろを叩いてマスクが現れてインスト掛けた方が盛り上がっただろうと(笑)


1作目であった「え?」てな展開は2以降一切無くなったなーと感じる。3は内容盛りだくさんな分、余裕がないのか、高速紙芝居みたいな目で追うのが精一杯な印象。


まぁ文句ばっかり言ってるな。でも特に長いわりに2時間30分ぐらい?ダラダラした部分が無いというその辺は大した手腕だと思う。

名前覚えていないけど情報盗みに言った生体基地のヴィジュアルは良かった。生体である意味が感じられなかったが、昔のSFを意識したからああなったのか、実は色々設定があったのかはわからない。あの協力してくれた人どうなったんだろうね?


見ていて気になったのが妙にぼってりしたネヴュラ。ソヴリンはどうなったの?とか疑問は尽きないが、まぁさらっと見て「楽しかったわ」で終わって置いていいんだろう。正直考えるだけ無駄な様な気がしてるし。もちろんつまらなかった訳じゃなくて、人生を破壊する様な映画を私は求めている訳じゃなく、やっぱり娯楽作品を求めているんだと思う。「考えさせられる」とか「現実に即してる」みたいのは本当にもういいわ。


メディア出たら買うか、と言われたら買わないかなぁ。1作目あったら十分だしね。


でも音響はやっぱり映画館に行く価値があったと思う。値段値はあったよ。それで十分だ。


ああ、書き忘れてた。アダム・ウォーロックの人、良かったですね。あのぎこちなさが素晴らしかった。

2021年12月31日金曜日

VRでコミックは読めるのか

VRで映画とかは楽しめるが、大画面で漫画は読めるのだろうか?

と、唐突に思って色々と手を出した。


ここで書くVRとはOculus Quest 2を指す。


一番楽なのはブラウザでKindle等の電子書籍を読む事だ。VR上でも、PC側を表示しても読むことが出来る。

難点は操作性が低い(ブラウザで直接見てもやや面倒なのが更に面倒になる)ので読むことに集中出来ない点だ。


もちろんここに耐えられるならブラウザで読むのがインストールや予算も必要とせず一番楽だ。

因みに読みたい物がPDF(Humbleとかで良くまとめ売りしてる)や海外で使われるCBZとかなら、Pigasus VR Media Playerを使えば直接VRにファイルを入れて見る事も出来るし、対応している共有環境があるなら、DLNAやSambaにファイルを入れて読む事が出来る。


その場合、展開と読込があるので瞬時とは言えないが、一度展開が済んでしまえばそれほどストレス無く読める。


私は普段iPadを使ってDMMコミックのダウンロードしたのを読んでるのだが、これを読もうとして結構色々あった。


結論から言うと読む事が出来た。現状操作だけがやや難点だが当初の目標は達成出来た。


必要な物を先に書いておこう。


Reflector 4(画面ミラーリングソフト\2,300円ぐらい。1週間お試し可能)

Bluetooth対応のトラックボール


この2点だ。


iPadにはHDMIのアダプターが付けられるので、最初これをPCに取り込めないか?とビデオキャプチャーとか調べていた。

大体2万~3万ぐらいの商品なのだが実況時代なのか様々なのがあり過ぎて良くわからない。「VRで漫画を読みたいから」みたいなトンチキな理由でビデオキャプチャーを買う人はほとんどいないのか、私の欲しい情報が中々見つからない。


しかも調べて行く内に、HDCP信号(コピーガードらしい)で場合によっては映らないと言う。そういえば、HDMIでNetflixとか表示するとiPad本体の表示は消えるのを思い出した。せっかく買っても真っ暗じゃ悲しすぎる…。


AVerMediaという会社の製品が私の目的に近い「らしい」とまではわかったが、金額で躊躇して買う決断は出来なかった。

で、ブラウザでテストしている最中、デスクトップ用のDMMコミックリーダーがあると知った(昔はPCはブラウザしか無かったのだ)、喜び勇んで試してPCに映った。「やった!」と思ってVRで見て見ると…真っ黒なモノリスみたいのが浮かんでいるだけだった。どうやらコピー防止か何かでミラーリング出来ない仕様のようだ。


それでも諦め悪く更に調べているとiPadにはAir Linkという機能があり、画面をPCにミラーリング出来るらしい。

Reflector 4(他にもいろいろある。これが買い切りだったのと評判も良さそうだった)をインストールし、テスト。


ミラーリング自体は非常に簡単。


PCでReflector 4を起動

iPadで画面ミラーリングを起動(正直に言うとここが一番難しかった。起動方法がわからなくて)

PC側に表示された番号を、iPad側に入力

数秒後、PC側にiPadが表示される


トラブルさえ無ければこれだけの作業である。慣れれば1分も掛からない。

一番詰まったのが、画面ミラーリングの方法。iPadの画面右上から下にドラッグ。この操作、ほとんどやった事が無いのでしばらく理解出来なかった。


で、VRゴーグルを被ると…おお、読めた!


そして新たな問題。iPadで読むときは画面を見ながらスワイプ?とかで読む訳だが、VRゴーグルを付けていると読むだけなら、まぁ手探りでも行けるのだけど、続巻表示やDMMブックスのホーム画面に戻るのが出来ない。操作の為に都度ゴーグルを外すのも面倒だ。


調べるとBluetoothのマウス等は繋がるそうだ。幸いMX Ergoは1台で2台のペアリングが出来る。
 

 カーソルはiPad側でアクセスビリティを設定すると表示可能になる。少々邪魔だが手探りで操作するよりは圧倒的に楽だ。


「そこまでしてVRで読む価値あるの?」と聞かれると、正直そこまででは無いかも。と思うのだが好奇心が湧いたら色々試すのは単純に面白い。ちなみに初めて読む漫画より何度か読んだ漫画(私は気に入った漫画は何度も読むタイプ)の方が楽で、見開きより情報が多すぎるので単ページの方が楽だ。映画で全画面に字幕出るのを想像して貰えればいい。


少なくとも実際に読むのと感覚は全く違うし、ある程度新鮮さは感じられる。ゴーグルが重い?確かにアレがネックだよね。

でも世の中にはVR睡眠とか言うアレ付けて寝る人達が居るんだそうで…。


ゴーグルが今の倍ぐらい軽くなって、簡単に焦点合わせられるようになったらもっと需要は増えるんじゃないだろうか。

Bose QuietComfort Ultra Headphones

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