2013年12月24日火曜日

エンダーのゲーム

オースン・スコット・カードによる星間戦争物の作品。
大昔、映画化の話があっててっきり流れたと思ったら

エンダーのゲーム(映画の公式サイト)

どうやらもうすぐ公開らしい。予告を見る限り意外と忠実な映像化のようだ。
ただ、この作品を映像化してどう、ってのをあまり感じないので恐らく劇場まで見に行くことは無いだろう。

新訳版が出た(今知った)そうだが、別に旧訳版でも面白さが損なわれる事は無いと思う。実際、昔の私はこの作品に全然興味が無かったのだが、「面白いぞ」と先輩に言われて半信半疑で買ったら本当に面白かった。出版目録で存在は知っていたし、評判が良い事も知っていたが、子供が主人公なのが当時の私が敬遠した理由。

星間戦争物としては「宇宙の戦士」が有名だと思うが、あれですら戦闘シーンがほとんど描かれていないみたいな言われ方をするのにエンダーのゲームではほぼ全て訓練と生活(とその頃の地球の様子)が描かれる。

続編は読まなくてもいいと思うが、エンダーのゲームは読んで損の無い作品だ。短編版は読んだ事が無いので違いはわからない。「人間以上」(シオドア・スタージョン)では超越した能力を持つ人間の悲劇が描かれたが、エンダーのゲームでは頭が良すぎる事による辛さがよく描かれていると思う。冷徹な知性で醒めた状態で感情的な判断をしなければならない。自分の意思に反する事でさえ辛いのに、それを客観的に自分に指示するのはどれぐらいの辛さなのだろう。

昔の表紙(無重力戦闘訓練)のはもうAmazonにも無いようだ。(古本屋…ってのはもう無いのか。新古書店?に行けばあるんだろう)
英語版はKindleであれば非常に安価に手に入る。$5かー。買いたい所だが、買っても読む時間無いしな…。

で、新訳版が出ているのは知らなかった。2013年11月8日、ああ、出たばっかりなんですね。600ページ超なので相当な厚さ。本棚のどこかにある旧版は見つからず。ゼノサイドと死者の代弁者はすぐ出てきたのに…。

2013年12月4日水曜日

トラブル:Geforce experienceがまた起動しない

いつのまにか、Geforce Experienceが1.8になったと聞いたのでアップデートしようとしたところ…
”geforce experience encountered an error and must close”
またかよ!

という訳でGoogleで検索をした結果、公式フォーラムに情報が。
NVGarethの発言。アンチウィルスソフトを無効化してみて欲しいとの事。
とりあえず一時的に停止してアップデートをしてみたところ成功した。
しかしまぁ本当にトラブルが多いな。まだ開発途上だからしょうがないのかも知れないが。

イベントビューアを見たらまたエラーが出まくっていた。ははは…全然見てなかったわ。




2013年6月2日日曜日

トラブル:Geforce experienceが起動しない

かなり久々にGeforce Experienceを起動したら、

geforce experience encountered an error and must close

というエラーが出て起動しない。
Googleで検索すると、

こちらのフォーラムに解決方が載っていた。CastIronStoveという方の書き込みが解決方法だ。

Windows8の方法だが、Windows7でも問題無い。

どの方法でも良いので「コンピュータの管理」(私はコンピュータを右クリックで入る。フォーラムではコントロールパネルから入っている。中身は一緒)に入って、システムツールにある、ローカルユーザーとグループ>ユーザーからUpdatusUserのプロパティを開き、「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」のチェックを外し、「パスワードを無期限にする」にチェックを入れる。
あとは再び「コンピュータの管理」からサービスとアプリケーション>サービスからNVIDIA Update Service Daemonの選び「サービスの開始」をクリックすればGeforce Experienceを起動できた。

Preferencesにある、Windows event loggingをEnableにした方が今後のためにも良さそうだ。実際に大量のエラーが出ていた。

The NVIDIA Update Service Daemon service failed to start due to the following error:
The service did not start due to a logon failure.

こんな感じ。

2013年4月15日月曜日

映画が娯楽だった頃

私がガキだった頃、土曜日の娯楽というと映画だった。もちろん映画館等、年に数回も行けないのでもっぱらTVのB級(以下)の映画だ。
もちろん娯楽だった事もあるが、そもそも映画に詳しい訳でも無いので映画のタイトルを見てもそれがどんな映画かすらわからなかった。
という訳で「巨大アメーバの逆襲」だろうが、さっぱりわからない芸術映画だろうが「ゴリラの逆襲」(なんか3Dのヤツ。…また逆襲かよ)だろうがとりあえず見ていた。土曜の昼間は家にいるのは私ぐらいだったので自由にTVを見られるというのもあった。

そうやってボンクラが量産されてゆく…というのは全くその通りで一応社会人になった私は土曜には時々映画館に行くような暇人になっていた訳だ。…暇。今では1週間で1時間すら感じ無い「暇」という暇だが当時はアラブの油田が如く(古い表現だが)無限に時間があるように感じられた物だ。当時は客の入れ替えも無く(幾らでも見ていられたらしい。私は根性無しなので一回見たら外に出た)、地方では二本立てが当たり前(そこそこ有名な作品と全く無名or売れない作品の組み合わせ)だったので、「田舎の無人のガソリンスタンドで爺さんがただ後悔してるような作品」でも普通に観てた。フィルムは傷だらけで時にはバッツり切れて終わったり…そういう演出なのか!と思ってびっくりしたらフィルムがぶっちぎれたらしく映画館から全員叩きだされた。金?もちろん帰ってこない。でも驚かなかった。何故なら映画は娯楽だったからだ。

映画が娯楽じゃなくなったな、と感じたのは値段が高いな、と感じる以上に時間を確保できなくなったからという気がする。どうしても三時間を映画に費やす気にならない。自分でもなんと贅沢になった物だ。と思うのだが、週末に映画を何本も見ていた人に対して思った印象は「羨ましい」だったのが今では「そりゃ大変そうだ」としか感じない訳で100回以上見たブルースブラザーズやエクスカリバーを見た時間はどこから調達していたのだろうと不思議に思う。ひょっとして星新一の作品のように未来から拝借したのだろうか。そんな訳でもうレンタル屋に通う事も無く、そもそも会員証すら更新しておらず、まだ観ていないビデオテープとDVDが積まれる段階になって初めて「ああ、映画は娯楽じゃなくなったんだな」と感じる。昔の映画は面白かった、とか聞くがそれは映画が「娯楽」だったからなのだと思う。私はパチンコも麻雀も面白いとは思わないが、それが娯楽だと思う人にとっては楽しいのだろう。だから同様に今でも映画が娯楽の人もいるのだろうし、単に私にとって映画が娯楽では無くなったんだろうと思う。

昔、イギリスの映画だと思うが爺さんがナポレオン戦争の頃の戦場をメタルフィギュアを丹念に作ってたらそれを誰かに全部ぶっこわされるような酷い映画があったのだが、真剣に時間を掛けてメタルフィギュアを着色する爺さんを観て「そういう余生もあるのかもな」なんて思ったりした。一瞬だけど。でももうそんな瞬間は来ない来ないんだろうなぁ、等と人生がロスタイムになってから思うのは皮肉だなとか思う。それとも時間の網に裂け目があってどこかから漏れているのだろうか?ジャネの法則みたいにどんどん時間が早くなっていくのか?

友人と話した時に「今の記憶を持って高校とかに戻りたいとか思わないか?」とか聞かれた時、私は「いや、絶対に戻らない。戻りたく無い」と言った。そりゃあ確かに酷い物だったし、今なら「遙かな町へ」みたいに勉強も楽しく思えるのかも知れない。でも土曜の午後に見たほとんど思い出せない映画を観た時間も…いや、本当に全然思い出せないんだけど…貴重な…段々自信無くなって来たな、…時間を湯水のように使ったあの頃はきっと貴重だったんだと思う。

何故なら映画は娯楽だったからだ。

2013年2月2日土曜日

デュマレストサーガ

デュマレストサーガは1967年から2008年に掛けて発表されたSF小説シリーズだ(一般的にはスペースオペラとして知られる)。
日本では1~31巻まで発売されており、32と33巻は日本語版が存在しない。
但し、現在Kindle版で簡単に入手可能だ。(日本で買えるとは知らなかった)

作者であるECタブは2010年に亡くなられたため、正真正銘33巻が最後の話となる。
31巻まで読んだ方なら読む価値があるのか気になる所だろう。
SFとしては読む価値は無い。デュマレストの事が知りたいなら読む価値はある。33巻では密航後の若い頃のデュマレストの話がかなりの割合で語られるからだ。

SFの面白さはセンスオブワンダーだ。という表現が良く使われる。私はセンスオブワンダーを感じる感性が低いのか、センスオブワンダーを感じた事はあまり無い。私が興味を感じるのは
  • キャラクター(特に知恵と行動力)
  • プロットの巧みさ
  • 雰囲気(異世界よりも生活感)
  • リアリティ
とこんな感じだろうか。中期までのデュマレストサーガはこの部分がしっかりした作品だった。後期はやや失速したが、サイクランの内紛や基本的に1作品限りの登場人物は魅力的だったと思う。とはいえ、序盤のサバイバル、敵の罠を用心深く、時には大胆に危機をくぐり抜けてゆくデュマレストの姿は今でもとても魅力的だ。デュマレストサーガがSF史に残る作品なのか、そんな事はどうでもいいし、興味も無い。私にとっては魅力的なキャラクターが行動し、生活しているのを見るだけで今でも楽しめる。今でも作品は古びているとは感じないし、面白い。

日本語版では表紙と挿絵を稲葉隆一という方が手がけている。Wikipedia日本語では生頼範義と記述されているが、稲葉隆一が生頼範義の変名なのかは知らない。個人的には違うような気がする。

2013年1月5日土曜日

宇宙のスカイラーク

以下、記憶で書いているので間違いがある可能性が高い。

SFの古典であるEEスミスの宇宙のスカイラーク。
私がガキの頃SFに興味を持った時には金も無く(いや、金は今でも無いですが)時間だけはあったので、学校の図書館で隅から隅までSFを読んでいた。

当時は全く気が付かなかったが、図書館にあるのは半分ぐらいがジュブナイル版で原作を子供でもわかりやすいように改編した物となっていた。そのため、後年本物を読んだ時にはかなり印象が違う作品が多かった。

その中でも極めつけが宇宙のスカイラークだった。確か、ジュブナイル版は「空とぶスカイラーク」だったか?(全然違った。宇宙船スカイラーク号」だった)
あと、挿絵をずっと柳原良平(トリスの親父で有名な)だと思っていたら、松永謙一という方だった。こちらで中身が少し見れる こちらでは「宇宙の超高速船」というタイトルになっている。幾つかバージョンがあるのかな?

特に印象に残っているのは、シートンがオートバイに乗って帰宅するシーン。シートンの曲乗りの描写は元の作品にもあるのだが、イラストが凄くて、文章で表現するのが難しいのだが、

土8(↑進行方向)

土がシートン。8がオートバイ。を意味している。「土」の上を頭として、両側が手と足。奇想天外にも程がある。翻訳も軽妙で惑星ナルブーンへ到着したシートンの自己紹介は確かこんな感じだった。

「シートン、宇宙船のオヤブーン」

挿絵や翻訳の効果もあって、ガキだった私にはSFは親しみやすいものだった。その影響もあってか、若い頃は良く古本屋に行って、SFを漁ったものだ。(銀背は当時でも高くて買った事ありません)古本屋で手に入らない本は小遣いで買っていた。今では信じられない話だが、当時は本屋でSF文庫のコーナーがあった。一冊も読んだ事が無いが、ペリー・ローダンとかがずらーっと並んでいたのを思い出す。

SF好きの中では私はミーハーな方(一番好きな作品はデュマレストサーガ)だが、そもそもSF好き自体が当時でもマイナーリーグだった訳で読みやすいジュブナイルからひと通り読んだ私は幸運だったのだと思う。

家にあるのもこの左の表紙だと思う。で、右のヤツは一体…まさか花形みたいのがシートンなの?つーか後ろの二人は誰よ!?…ま、まさかドロシーとマーガレットなの?どっちがどっちかわかんねぇけど…。

RRR

RRR Trailer (Telugu) - NTR, Ram Charan, Ajay Devgn, Alia Bhatt | SS Rajamouli | 25th March 2022 予告、結構昔の映画予告並に中身に触れてるんで観る気があったら見ない方がいいかも…その気が...