2019年4月28日日曜日

中指トリガーの謎

昔、ルサルカは還らない(現在、マンガ図書館Zで現在広告付きで無料で読める)というマンガで主人公が中指でトリガーを引いていた。最初に確認できるのは1巻132ページ。作品内で言及されるのは、3巻76ページ

作者は御厨さと美で、昔から(デビューは1970年。ルサルカは還らないは1996年。裂けたパスポート(1980年)が有名)取材や考証を良く行う(もちろんそれだけでは作品にならないので飛躍もある。SF物もよく描いていた)人なので元があるのだろうが、当時は全く見つける事が出来なかった。

ふと思い出して検索して調べて見たものの、日本ではそれらしい情報を見つけられず、海外を探してみても「そんな撃ち方であたる訳無いだろう」「中指を立てるのに意味があるんだろ?(笑)」等のやり取りがほとんど。

例外はエンフィールドライフルの「マッドミニッツ」という射撃法で、人差し指でボルトを引き、中指で撃つのを繰り返し、連射するという第一次世界大戦のテクニックだった。

6.5秒で10発だそうだ。

拳銃では中々見つからない。で、ようやく見つかったのが、ポイントシューティング内の記述、「トリガーを中指で強く引く」だ。但し、現在はほとんど使われてはいないと思われる。YouTubeでもこの人の動画ぐらいでしか見つけられなかった。
 
前述のサイトの情報だが、元FBI捜査官の本に中指でのCQBについての記述がある。
滅茶苦茶プレミア価格だが、幸い記述の箇所はサンプルで確認できた。80ページだ。

警察にいた頃にP228で習ったと書いてある。小型のグロック26や27でうまく行ったとの事。先程の人の別な動画で説明があるが、銃の構造等で制限があるので全ての銃で可能という訳では無いらしい。(例えば1911は駄目)

かなり近いレンジでは一般の構えとさほど変わらない精度で撃てる(らしい)CQB向けのテクニックで、昔は教えている所もあった(らしい)が、現在はほぼ使われていないというのが実態なようだ。
この人の説明がわかりやすかった。
「昔の銃は照準を見て射撃するのが難しかった(照星と照門を合わせると標的が見えない)から照準を見ないで撃つ意味があった。今の銃は違う。照準して撃てば当たるのだから照準して撃つ方がいい」

ああ、ここまで書いていて書き忘れていたのに気がついた。ポイントシューティングとは別名ノーサイトシューティング(照準を使わない射撃法)で、片手で素早く人差し指で狙う感じで撃つ射撃法なのだそうだ。

現在のまとめ
  • 十分慣れて使い慣れた銃で非常に接近した状態なら効果があるかもしれない
  • 照準可能なら命中率は圧倒的に照準した方が高い
  • 2019年現在ほぼ非主流の射撃法である
ポイントシューティング自体が非主流なので、中指トリガーは更にマイナーなのだろう。

ポイントシューティングと照準射撃の比較

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