率直に言えば期待値の半分に至らなかった。
経験からするとアバンがダメな奴は回復した試しが無い。ゲームだと開始が酷くても回復するのもあるが、映画はアバンが駄目なのはまずどうにもならない。理由は知らないが。
なんというか途中で思ったのが、これビートルズみたいな話なんですよ。
Vol.1ではバンド結成まで、Vol.2ではオノ・ヨーコが入ってからみたいな話。そうなるとカート・ラッセルはオノ・ヨーコ役になんのか。チームの不協和音がテーマだが、そんなもん見てても面白く無いぜ。
サントラは予想以上にパッとしない。前作に比べると曲に載せる物が完全に過積載状態でほとんど浪曲の世界だ。曲は掛かりっぱなしでサントラというよりはジュークボックスとでも言うか、掛け過ぎ。ともかく全体的にまぁビックリするほど盛り上がらない。
絵は惑星に着いた所がホドロフスキー風に感じた。あと、ロジャー・ディーンっぽいというか。この辺から凄い話が平坦になる。8時間ぐらいの作品の見所だけ抜き出した様なシーンが多く、当然だがそれでは盛り上がらない。マトリックスに対するリローデッド程酷くは無いが、話が収束しないのは問題だ。もう一回観るか?と言われたら絶対観ないのは間違いない。
宇宙が舞台の大半を占めるこの作品でともかく黒がほとんど無いのが印象的ではあった。これをやるのは相当大変だと思う。黒入れた方が楽だろうから。
上映が始まる前の予告がやたら「最後の」が連発されていて、印象に残った。「最後のジェダイ」だの「最後のヒュー・ジャックマン」だの。
字幕は林完治。良くも悪くもないです。