2013年2月2日土曜日

デュマレストサーガ

デュマレストサーガは1967年から2008年に掛けて発表されたSF小説シリーズだ(一般的にはスペースオペラとして知られる)。
日本では1~31巻まで発売されており、32と33巻は日本語版が存在しない。
但し、現在Kindle版で簡単に入手可能だ。(日本で買えるとは知らなかった)

作者であるECタブは2010年に亡くなられたため、正真正銘33巻が最後の話となる。
31巻まで読んだ方なら読む価値があるのか気になる所だろう。
SFとしては読む価値は無い。デュマレストの事が知りたいなら読む価値はある。33巻では密航後の若い頃のデュマレストの話がかなりの割合で語られるからだ。

SFの面白さはセンスオブワンダーだ。という表現が良く使われる。私はセンスオブワンダーを感じる感性が低いのか、センスオブワンダーを感じた事はあまり無い。私が興味を感じるのは
  • キャラクター(特に知恵と行動力)
  • プロットの巧みさ
  • 雰囲気(異世界よりも生活感)
  • リアリティ
とこんな感じだろうか。中期までのデュマレストサーガはこの部分がしっかりした作品だった。後期はやや失速したが、サイクランの内紛や基本的に1作品限りの登場人物は魅力的だったと思う。とはいえ、序盤のサバイバル、敵の罠を用心深く、時には大胆に危機をくぐり抜けてゆくデュマレストの姿は今でもとても魅力的だ。デュマレストサーガがSF史に残る作品なのか、そんな事はどうでもいいし、興味も無い。私にとっては魅力的なキャラクターが行動し、生活しているのを見るだけで今でも楽しめる。今でも作品は古びているとは感じないし、面白い。

日本語版では表紙と挿絵を稲葉隆一という方が手がけている。Wikipedia日本語では生頼範義と記述されているが、稲葉隆一が生頼範義の変名なのかは知らない。個人的には違うような気がする。

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