昔のインターネットを始めていない頃にもHDDが物理的に壊れたり、Amiga時代にはシールド付けるの忘れて青い火花飛ばしてぶっ壊したりした事があるのだが、Windowsは時々ファイル管理(Master File Tableというらしい)が壊れてアクセス不能になるというトラブルが稀に起きる。
重要なデータは別なHDDに保存していたので問題無かったのだが、メール関係のデータが入っていたため、できればサルベージしたかった。
インターネットで検索してリカバリーツールがいくつかあるのを知り、体験版を10種類ぐらい試したのだが、ファイル名までリカバリーできたのは私が試した中では
- Ontrack EasyRecovery Professional
- File Scavenger
その点、File Scavengerはインストールしたドライブから動かせない(1回だけオンラインで動かせるらしい)ものの、他の制限は少なく値段も$50ととても手ごろだった。
HDDを全部検索するため、べらぼうに時間が掛かるが、セッションの保存も出来るためじっと待つ必要は無いものの、HDDが不調なら早急に終えた方がいいのだろう。検索したファイルは指定したメディアにコピーする事ができる。尚、フォルダ名を取り出せなかったり、ファイル名が不明なものも出てくる。HDDの普及はサービスの種類にもよるが最低数万円は掛かるので本当に重要なデータはサービスに出した方がいいのかも知れないが、個人で使っているならFile Scavengerで十分事足りるように思われる。
とはいえ、復旧に掛かる時間は本当に馬鹿にならない。
実はデータを保存しているHDDが1週間ぐらい前にフォルダ情報が負荷を掛けすぎたのがぶっ壊れてファイルをFile Scavengerでサルベージしている。HDDの全検索に24時間、サルベージに数百時間掛かっているが、焦ってコピー先のHDDから必要なファイルを取り出していたりする内にそのHDDも同じ症状に…。結局そのHDDもFile Scavengerのお世話になる羽目になってしまった。
前回、メインPCのトラブルが起きた際に教訓を得てバックアップソフトを購入して時々バックアップを取っているものの、間抜けな話だがデータに関してはバックアップとっていなかった。寝ぼけて電源を直接落としたのが問題だったのか、それとも本当に調子が悪かったのかは不明だが、バックアップをきちんと取っておけば数百時間を無駄にする事も無かった訳でバックアップは重要だな…と再認識した次第。
でもきっと数年したら忘れて痛い目を見るんだろうな。